でき太レボリューション

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「5つの自分で」その3

自分で丸付けの意味

「5つの自分で」の中で、この「自分で丸付け」は特に重要です。
なぜなら、子どもが「自分で丸付け」をしていくようになると、自分で「わかっていること」と「わかっていないこと」をしっかり仕分ける「センサー」を身につけることができるからです。
私たちはこれを「仕分けセンサー」と呼んでいます。
この「仕分けセンサー」を身につけることができると、子どもの学力はみるみる向上し、自然に「できる子」になっていきます。

ですから、当算数クラブでは、就学前のお子さんから自分で丸付けをするように指導しております。就学前から、日々の学習の中で、自分が「わかっていること」、「わかっていないこと」を仕分ける作業をさせていくのです。

最初は、私たちが理想とするような「丸付け」ができないことがあっても、毎日継続していくことで、就学前のお子さんでも、「わかっていること」、「わかっていないこと」を必ず仕分けられるようになってきます。これは、当算数クラブの教育実践からも明らかな事実です。

しかし、世間の多くの方々は、あまり子どもに「丸付け」をさせようとしません。
なぜなら、「解答書」を見て答えを丸写しするのではないかという不安や、「わかっていないこと」をそのままにするのではないかという心配があるからです。
これでは、子どもはいつまでたっても「できる子」になるために必要な「仕分けセンサー」を身に付けることができません。

今の多くのお子さんの学習の流れを見ますと、就学前から低学年時にかけては親や先生が丸付けを肩代わりし、子どもが小学校高学年や中学生くらいになったころから、子どもに丸付けをさせていくというのが一般的なようですが、この方法では「できる子」を育てていくのは難しいでしょう。
なぜなら、親や先生が丸付けをしているうちは、子どもに「わかっていること」、「わかっていないこと」を仕分ける「仕分けセンサー」を身につけさせることはできないからです。

また、学習内容がかなり難しくなってくる小学校高学年や中学生の時期になって、今まで「仕分けセンサー」を身につけていないお子さんに、いきなり丸付けをさせるのは、私から言わせれば、無茶なアプローチに思えます。

しかし、世間では今、その無茶なアプローチが一般的なものとなっているのです。
でき太レボリューションでは、就学前や低学年のお子さんから「自分で丸付け」をさせていきます。なぜなら、就学前や低学年のうちの方が、“しつけ”がしやすいからです。

このように「丸付け」ひとつとっても、世間の常識とでき太の常識は大きく違っています。
これは子どもの能力開発にとって、とても大切なことですので、教育的にもっと深く議論してほしいテーマだと思っています。